檸檬色




か…かわいい…!!
何この子!!
まじ可愛いんですけどッ!!



『い…一瀬 檸檬。今日からこのクラスの…。』

「まじでか!!檸檬って言うんだね!!あたし、天野 真琴。よろしくね!!」

『はぁ…、よろしく…。』



そぅ控え目に返事をすると、天野さんはニコッと満足気に笑い、さもそこに何も無いかのように死体を踏んで席へと向かった。


踏まれた死体からはグエッ、と呻き声が聞こえる。




おいおい。容赦ねぇな。



入口に居てもしょうがないのであたしも教室に入ると、ついさっき挨拶をした天野と男子が喧嘩しているが誰も止める気配はないし、むしろ、またか…、というような目で傍観している。


他にも求人誌を見て必死に電話している男子や、今人気の男性歌手のTATSUYAの写真を見て1人盛り上がっている女子…。

さっきまで死体と化していた男子に関しては、いつの間にか復活したようで「凛ちゃん大好きっす!」と言って突撃し、凛ちゃんと呼ばれた女子に背負い投げされている。



ホントなんなんだこの無法地帯。
なんというか…、自由人ばっかの集まりというか何でもありだよね…。