幼なじみ~初恋~番外編

それから怜香先生や前田先生に診てもらい、もう少し入院して様子を見て、大丈夫だったら退院しようと言われた。


「ひろ君。起きたいの。手伝ってくれる?」


「大丈夫か?」


「うん。春樹、抱っこしたい」


「うん」


春樹をベビーベッドに移して、春菜を起き上がらせてベッドの背に凭れさせてあげる。


もう一度春樹を抱いて、春菜に抱かせてあげた。


「かわいい。はる君だね」


「ごめんな。勝手に名前つけて」


「ううん。春樹って、とっても素敵な名前だよ」


春菜がニッコリ笑う。


ああ、やっと春菜の笑顔が見れた。


「ごめんねはる君、ずっと寝てて。生まれてすぐ抱きしめてあげれなくてごめんね」


春菜が春樹の頭をなでる。


まだほとんど表情を変えない春樹が、少しだけ笑った気がした。