幼なじみ~初恋~番外編

何回も何回も呼びかける。


「春菜、目を覚まして。俺も春樹もずっと待ってたんだから」


春菜のまつ毛が揺れ、少しだけ口が開く。


「そう。起きて、春菜」


春樹の手がまた春菜の頬に当たる。


「起きて春菜」


そっと頭をなでると、春菜の目がゆっくりと開いた。


「ひろ・・・君?」


「うん、分かる?」


「うん。あっ、赤ちゃん」


春菜の目が、春樹を捉える。


「俺たちの赤ちゃん。春樹って言うんだ。春菜が頑張って生んだんだよ」


「うん」


春菜の目から、ポロポロと涙が零れる。


「おかえり、春菜」