当麻くんを家の中に連れて入ると、お母さんもお父さんも


当麻くんを歓迎してくれた。


やっぱり熱があるみたいで、1階の客間にお母さんが布団を敷いて、


当麻くんは無理やりそこに寝かされそうになっていた。


「わ~、すんません! あの、汚いんで……風呂入ってきます」


「なに言ってるの!? お風呂に入ったら余計熱があがるわよ」


フフッ。


さっきまでの威勢はどこへやら。ウチのお母さんの前では、ヤンキー当麻くんも負けちゃうみたい。


結局、布団に寝かされていた。


大人しく布団にくるまった当麻くんは、子犬みたいな目で見つめてくる。


「……な~んか、情けねぇ」


「そんなコトないよ。いつもゆっくり寝てないんでしょ?

あ、お粥作るね。梅干し食べれる?」


私がそう言ったら、当麻くんは布団をかぶってしまった。


……あれっ?