まずは鶴くんを探しに、2階の他の部屋を覗いた。


すると、お爺さんの部屋に鶴くんは転がっていた。


香純さんのように手と足を紐で縛られていたから、すぐにそれをといて3人で1階への階段をゆっくりおりていく。


「……絹川くん、丸腰って大丈夫かな」


「あのサングラスの男が、当麻に連絡するの聞いてたわ。

ひとりで来ないと、私の命はないって」


鶴くんと香純さんがさっきそんなコトを言っていた。


……なんだかドラマみたいになってきちゃった。


こんなコト、ホントにあるんだ?


サングラスの男だけなら……きっと当麻くんなら勝てるハズ。


そう思って1階を覗くと、私たちを背にして


数人の男たちが当麻くんを囲むようにして立っていた。


ウソッ! いつの間にか人数増えてるんだけど!?


「うわっ、増えてる!」