恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

中に入るのは怖いけど、なんとかして助けださないと。


せめて……当麻くんか、お兄ちゃんがくるまでの、


時間稼ぎをしなくちゃ。




「さ、コッチにきてもらおーか」


黙っていると、肩を押され喫茶店の中へと引きずりこまれた。


――カラン、カラン。


いつもは、和やかに聞こえる喫茶店の扉についたベルの音。


扉を開けると、優しいお爺さんと香純さんの笑顔が目に飛びこんでくるの。


……なのに。


荒らされ、めちゃくちゃになった店内。


割れたグラスや、窓ガラスの破片が辺りに散らばっている。


お爺さんが大切にしていた、アンティークカーが飾ってある棚も、


見事にグチャグチャになっていた。


「……ヒドい」


思わずこぼすと、サングラスの男が


――ダンッ!


と強い力で足元の床を踏みつけた。


ビクッ! と跳ねあがる、私の肩。