恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

手から滑り落ちるケータイは、音を立ててろう下に落ちていった。


「……さやちゃん、もう先生来るよ?」


「あっ、鶴くん。久しぶり」


私が落としたケータイを拾ってくれたのは、鶴くん。


当麻くんほどじゃナイけど、夏休み前より、ちょっぴり日焼けしている鶴くん。


男っぽくなったかも。


癒し系のニコニコ笑顔を見ていると、さっきまでの不安な気持ちが少しだけ和らぐ。


「どうしたの? さやちゃん」


「あ……ううん。当麻くんに連絡しようと思ったら、ケータイ落としちゃった。けど、今から先生くるよね」


「えっ、絹川くんまだ来てない? ……あれっ、電話かかってきたけど?」


鶴くんは私の電話を慌てて返してくれる。


着信は、喫茶店からだった。


あぁ、よかった! 香純さんかけ返してくれたんだ。