何度もキスを交わし、笑顔と安心を私の胸に焼きつけて、当麻くんは帰っていった。


「時間ないのに来てくれてありがとう」


って謝ったら、


「お返しは、お泊まりのときにたっぷりしてもらう」


って、ニヤッと笑われながら言われちゃった。


いつも、当麻くんのセリフや表情にドキドキする。


好きだからそうなんだけど、思えば付き合う前から、そうだった。


いつもドキドキさせられて、去年と変わらずずっと当麻くんが大好きなんだよ。


私の中ではマンネリなんてないけど、当麻くんがずっと好きでいてくれるように


私も努力しなくちゃいけないよね。


お泊まりまで、あと2週間。


というコトは、夏休みが終わるまでも同じぐらいだってコトで。


普段できないコトが目一杯できる夏休み。


それを有意義に使おうとしてる当麻くんと、


何にもしていない私。


お泊まりのお金、お小遣いじゃなくて、私も自分で稼いでみようかな。


そう誓った、


夏休み残り2週間。