「……あぁ。黙ってて悪かったな。言うとややこしーし?」
「言わない方がややこしいよ。どうしてあのストラップつけてるの?」
「『つけてて欲しい』って、言われたから」
アッサリ答える当麻くんに、苛立ちを覚える。
それって……
どういう意味かわかってるよね。
なのに、どうしてつけちゃうの?
なんだか泣きそうになってくるけど、グッとこらえた。
「余計な心配すんなよ」って言って、安心させて欲しいよ。
「ストラップ、はずしてよ」
「……は? たかが土産だろ。なに、妬いてんの?」
「ちっ、違うよ。キララちゃん、当麻くん好きみたいだし?
その、気を持たせるようなコトは……いけないんじゃないかなって」
「気を持たせる、ねぇ……」
当麻くんは電話の向こうで、しばらく黙ってしまう。
「言わない方がややこしいよ。どうしてあのストラップつけてるの?」
「『つけてて欲しい』って、言われたから」
アッサリ答える当麻くんに、苛立ちを覚える。
それって……
どういう意味かわかってるよね。
なのに、どうしてつけちゃうの?
なんだか泣きそうになってくるけど、グッとこらえた。
「余計な心配すんなよ」って言って、安心させて欲しいよ。
「ストラップ、はずしてよ」
「……は? たかが土産だろ。なに、妬いてんの?」
「ちっ、違うよ。キララちゃん、当麻くん好きみたいだし?
その、気を持たせるようなコトは……いけないんじゃないかなって」
「気を持たせる、ねぇ……」
当麻くんは電話の向こうで、しばらく黙ってしまう。


