恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「……あぁ。黙ってて悪かったな。言うとややこしーし?」


「言わない方がややこしいよ。どうしてあのストラップつけてるの?」


「『つけてて欲しい』って、言われたから」


アッサリ答える当麻くんに、苛立ちを覚える。


それって……


どういう意味かわかってるよね。


なのに、どうしてつけちゃうの?


なんだか泣きそうになってくるけど、グッとこらえた。


「余計な心配すんなよ」って言って、安心させて欲しいよ。


「ストラップ、はずしてよ」


「……は? たかが土産だろ。なに、妬いてんの?」


「ちっ、違うよ。キララちゃん、当麻くん好きみたいだし?

その、気を持たせるようなコトは……いけないんじゃないかなって」


「気を持たせる、ねぇ……」


当麻くんは電話の向こうで、しばらく黙ってしまう。