恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

『動かねぇ』とか言ってた倒れたバイクを自分の手で起こし、ヤンキーたちはあっと言う間に去っていった。


「バーカ!!」


走り去るバイクに、キララちゃんは思いっきり、そう叫んでいた。


「キララちゃん、大丈夫?」


「もちろん。あ~スッキリした!」


そう言ってツンと顔を背けるキララちゃん。


あら……。ココで、ホッとした顔するんじゃないんだね。


それに、私だって気付いてたんだ。さっき遠慮なくうしろに引っ張られたし、もしかして気付いてナイのかと思っちゃった。


「ねぇ、さっき電話したのって当麻くん? スゴいね、声聞いただけでヤンキーが逃げていった」


核心に迫りたくって、キララちゃんがヤンキーに絡まれた経緯よりも、まず当麻くんのコトから聞いてみる。


そしたらキララちゃんは、途端に笑顔になった。


「そーなの。当麻のおかげ。あ~、早く明日にならないかなぁ……」


ん? 話のつながりが、よく見えないんだけど。