恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

思わず後ずさり。


「さや、聞いてるか? ったく、当麻のヤロ~。どうせアイツが抱きつけとか言ったんだろーが」


早くこの場から逃げなくちゃ!


リビングから出るとお母さんがちょうど玄関にいた。


「あれ、今からご飯なのに……お母さん、どこ行くの?」


「牛乳買い忘れて、ちょっとコンビニに。あ……ちょうどいいわ! さや、買ってきてよ」


「うん、行くよ。行ってきまーす!」


お兄ちゃんの尋問から逃れるため、急いで家を出ていく。


……ふぅ、お兄ちゃん当麻くんとのコト認めてくれたり、詮索したり。


ホント、いつになったら妹離れできるんだろーね?


かまってもらえるのは嬉しいけど、


当麻くんとのコトはできればそっとしておいて欲しいかな。


なんて、勝手なコトを思ったり。


……結局、私のコト心配してくれてるんだよね。


わかってるんだけど……ね。