恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「お兄ちゃん、バイクだよね。早かったね……。もう、帰って来ちゃったんだ?」


香純さんとせっかくふたりっきりにしてあげたのに。


「まーな。どうだ……ちょっとは元気出たか? オレが送るより、当麻と帰った方が良かったろ。

……久々に、さやのあんな嬉しそうな顔見れたしな」


そう言ってお兄ちゃんはフッと笑った。


「そうだったんだ……。お兄ちゃん、ありがとう」


そこまで気回してくれてたなんて、優しいね!


嬉しくなって、抱きつこうとした瞬間。


「だけどな、アレはナイんじゃねーか!?」


「……えっ?」


「道のど真ん中で……その、当麻にしがみついてたよな。

あのあと、何分で帰ってくるか気になっててな。……ジャスト30分か。

あっこから歩いてココまで10分。てコトは、20分のロスなわけで……」


えぇぇっ! お兄ちゃん、怖いんだけど!