恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

抱きついてから、もう3分は経ってるかも。


当麻くんはじっとその体勢のまま、静かにしていた。


夏真っ盛りだし、温かいというよりは、汗がじ~んわり。


「もう、いい?」


そしたら当麻くんはゆっくり振り返り、私と向かい合わせになった。


「おぅ。なぁ、やっぱ明日……会う?」


えぇっ、そうなの? さっきは『明日はちょっと……』みたいな感じだったのに。


「いいよ。バイト忙しいんでしょ?」


「まぁな。ま……夏休みの最後出かけるし、それまで楽しみはとっとくか?」


「うん、そうしよ! ……楽しみだね」


笑いかけると、当麻くんは私の手を軽く握る。


「行きたい場所のリクエストは?」


「特にナイよ。当麻くんと一緒だったら、どこでもいい」


「かわいいコト言うヤツ~!」


そう言って、当麻くんは正面から抱きついてくる。