「いいってば……。どうしたの? 当麻くんいきなり」
「ハハッ、背中がさみぃ。いつもバイク乗る時、さやがギューッて抱きついてんだろ? だから」
なんて言ってるし。
「おぶるとか、ムリだから!」
「いや、イケるって」
「よく言う~。冗談言ってないで、早く帰ろ」
おぶって片手で原付押してって、どんだけ力持ちなんだか。
ムリなのに言っちゃう当麻くんがかわいいなって思って、つい顔がほころぶ。
さっきまでしてたみたいに当麻くんの腕をつかむと、当麻くんは私に背を向けた。
……なに?
「さや、頼むから……ちょっとだけうしろから抱きついてくんね?」
「えっ?」
どうしたんだろ。……なにか企んでるの?
うしろを向いたまま、黙って手で合図する当麻くん。
「ハハッ、背中がさみぃ。いつもバイク乗る時、さやがギューッて抱きついてんだろ? だから」
なんて言ってるし。
「おぶるとか、ムリだから!」
「いや、イケるって」
「よく言う~。冗談言ってないで、早く帰ろ」
おぶって片手で原付押してって、どんだけ力持ちなんだか。
ムリなのに言っちゃう当麻くんがかわいいなって思って、つい顔がほころぶ。
さっきまでしてたみたいに当麻くんの腕をつかむと、当麻くんは私に背を向けた。
……なに?
「さや、頼むから……ちょっとだけうしろから抱きついてくんね?」
「えっ?」
どうしたんだろ。……なにか企んでるの?
うしろを向いたまま、黙って手で合図する当麻くん。


