恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

帰り道当麻くんと他愛もない話をする。


会えなかった時に見てたドラマとか、友達の話とか。


家族の話になって、またお兄ちゃんのコトを思いだした。


「お兄ちゃん、今頃香純さんにデート申し込んだりしてるかな」


「流星さんが? どーだろな。あの人、好きなオンナには、不器用なオトコだからな~」


「そうなんだ。押しまくるタイプかと思ってた」


それなら……妹として、なにか手伝ってあげたい気もするんだけど。


「いや、あぁ見えて意外と小心者だしな。

さっきお泊まりOKの返事くれた時も、傷ついててな、さやの顔見れねぇつってたぜ?」


……そうなんだ。だからお店出る時、私を全く見てくれなかったんだ?


フフッ。


帰ったら、ちゃんとお兄ちゃんにお礼言おう。


「当麻くんとのコト、許してくれてありがとう」……って。


なんてボンヤリ考えていると、当麻くんが突然立ち止まった。