恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「うん。……あれ、そういえば今日ってココまでなにで来たの?」


愛車のバイク、鶴くんにあげちゃったし、


お店の外には、当麻くんが乗りそうなバイクは停まってナイんだけどな……。


「んあ? コレ」


そう言って当麻くんが指差すのは……。


「コレ? ってぇ、原付だよ?」


あのぉ。


原付はふたり乗りできないんだけどな……。


「ニケツしよっか、ホレうしろ乗ってみ」


そう言って当麻くんは、いつも私をバイクに乗せる時のように、抱きかかえようとしてくる。


「ニケツって……。ふたり乗りしたら違反だよ?」


「ハハッ、バレた? さすが、さや」


「私がなにも言わなかったら、ホントに乗せるつもりだった?」


「……いや? 仲間内ではよく乗るけどな。

さすがに、大切なさやを、こんなヘッポコに乗せるわけねぇだろ」