えっ。『あーん』ってなに?
一瞬、我に返る。
「ホラ、口開けろって。さやの好きなキャンディ、やるから」
そう言って当麻くんは、私の口の中にキャンディを放りこんだ。
「……なにコレ、変わった味」
口の中に広がるのは、不思議な甘さ。
「もらった。ポケットん中に入ったままだった」
「ふーん。……だいぶ前のじゃナイよね?」
「たりめ~だろ。なんなら、オレも味見しよっか?」
当麻くんニヤリとして、また顔を近付けようとしてくる。
「……きゃっ」
私が当麻くんを避けようとしていたら。
「当麻ぁ? オレのいる前で堂々とキスすんなつってんだろーが」
お兄ちゃんが当麻くんをうしろから羽交い締めにして、頭に、軽く拳を突きたてていた。
「えっ、イナイ所でならいーんっスか?」
「……まぁな。
ホレ、サッサと帰りやがれ」
……毎度思うけど、その線引きがイマイチよくわからないよ。
けど、お兄ちゃん。
当麻くんとのコト、多目に見てくれて……ありがとね。
一瞬、我に返る。
「ホラ、口開けろって。さやの好きなキャンディ、やるから」
そう言って当麻くんは、私の口の中にキャンディを放りこんだ。
「……なにコレ、変わった味」
口の中に広がるのは、不思議な甘さ。
「もらった。ポケットん中に入ったままだった」
「ふーん。……だいぶ前のじゃナイよね?」
「たりめ~だろ。なんなら、オレも味見しよっか?」
当麻くんニヤリとして、また顔を近付けようとしてくる。
「……きゃっ」
私が当麻くんを避けようとしていたら。
「当麻ぁ? オレのいる前で堂々とキスすんなつってんだろーが」
お兄ちゃんが当麻くんをうしろから羽交い締めにして、頭に、軽く拳を突きたてていた。
「えっ、イナイ所でならいーんっスか?」
「……まぁな。
ホレ、サッサと帰りやがれ」
……毎度思うけど、その線引きがイマイチよくわからないよ。
けど、お兄ちゃん。
当麻くんとのコト、多目に見てくれて……ありがとね。


