恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「えっ、あのお兄ちゃんが……?」


「おかしーだろ。普段色々言うくせにさ、さやが元気ナイ所とか、よく見てんだぜ?

今がその時って、流星さんも気付いてた。

だから今日、なんもうるさく言ってこねーだろ」


確かに……。香純さんにデレッとしてはいるけど、


こうやって私たちが寄り添って話していても、いつもみたいに


「さやから離れろよ? そんなくっつかなくても、会話できんだろーが!」


とかって言ってこない。


「お兄ちゃん……」


「最近オレと会えなくて、元気なかったらしーし?

さっきのアレぐらいじゃ……オレんコト、足りねぇだろ?」


当麻くんは、私に顔を寄せ、フッと笑う。