「ヤダっ。この先は、今日はナイんでしょ?」


「ハハッ、結局いつも通りだな。

でもさ、さやもしばらく会わねーうちに、女度上がったんじゃね?

もぉ、ずっと心臓バクバクいって止まねーんだけど」


楽しそうに笑う当麻くんは、


私にギュッと抱きつきじゃれ合ってくる。


「うん。当麻くんの心臓の音、さっき聞いちゃった。

トクトク……どんどん早くなってた」


「マジ? じゃ、さやのも聞かせて」


「きゃっ」


当麻くんがまた胸に顔を近付ける。


甘い感触に酔いしれていると、近くで音が聞こえてきた。