「あの……。当麻くんに、『高校卒業したら一緒に住まないか』って言われてるんですけど……。

それって、当麻くんの負担にならないですか?」


そう言ったら、香純さんが目をキラキラさせながら私の手をとる。


「さやちゃんっ、当麻にもうプロポーズされたの!? やるわねぇ、当麻も」


「えぇっ、ちっ……違います! ホントにただ、一緒に住むだけです。同棲……ですね」


「アハハ、そうなんだぁ~。逆にさやちゃんはそれでいいの?

一緒に住んだら、当麻から一生逃げられないわよ~」


一生?


うわ、逃げたくないし……ずっと捕まえててくれたらいいのに。


なんて思って、ポッと顔が赤くなる。