そう言って、当麻くんは切なそうに目を細めた。


さっきまでのドキドキとはまたちょっと違う痛みが胸に走る。


「今のって、もしかして……ワザと?」


「たりめ~じゃん。誰がヤるかよ、鶴ん部屋で。

ココで、さやが乱れてたとか……想像しただけで後々ムカつくし?」


「もぉ……びっくりさせないでよね」


「なぁ、いつ? 今日は流星さんが見張ってっし。

オレは早い内だと、ありがたいんだけど」


当麻くんは甘い表情で、私の髪を指で丁寧にすく。


……もぉ、そんな顔で見つめないで。


「いつって。そんなのわかんないよ。

でも……いつでもいいよ」