恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「合宿……。ガマン大会かよ」


「え?」


振り返った瞬間に当麻くんは、私の肩と髪に顔を埋めてきた。


「あ~……今すぐ抱きてぇ」


「コラコラ、当麻くんってば」


「なぁ、流星さん出かけたし、今からさやの部屋行こーぜ」


「もうご飯だよ、焼き肉食べたくない? お母さん、張り切ってお肉たくさん買ってきたみたい……」


当麻くんを押し退けようとしたけど、強く抱きしめられて身動きが取れない。


「ん。じゃ、食ったらすぐ部屋行こーぜ」


「うん……」


困ってると、うしろから咳払いが聞こえてきた。


「ゴホッ! ふ……ふたり共~、そろそろご飯にしましょ」


きゃあぁ~っ、お母さんに見られたっ!


こんな所見られて、ハズかしすぎる。


焦る私とは対照的に、当麻くんは全く動じてない。