恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「色々って。ねぇ、明日のコト話せた?」


コソッと小声で言ったとき、お兄ちゃんが靴を履きながら、クルリと私たちの方を振り返った。


「おぅ、当麻! 約束、忘れんなよ?」


「わ~ってますって」


「なら、いーけどな。おし! バイト行って来らぁ」


お兄ちゃんはそう言い残すと、ニッと笑い、そのままバイトに行ってしまった。


「ねぇ、約束ってなに? お兄ちゃんまたミニカー欲しいって?」


当麻くんを見ると、眉間にちょっと皺を寄せ、悩んでるようにも見える。


「ん? ちょっとな。それよかさ、明日……許可もらった」


「えぇっ! ホントに~!?」


「マジマジ」


「やったぁ! なんて言ったの?」


「ん? いや……それがな。一緒に泊まれはすんだけど」


当麻くんはそこまで言って、また渋い顔をする。