恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

待つこと1時間。


……どうしたのかな。当麻くん、お兄ちゃんの部屋から一向に出てこない。


夕飯の準備を手伝うため、お母さんとキッチンに立っていたんだけど、


気になったから、結局呼びに行くことにした。


キッチンを出ると、ちょうどお兄ちゃんが2階から下りてきた。


「さや、長いコト当麻借りて悪かったな」


あれ? 今度はニコニコしてるよ?


当麻くんもお兄ちゃんのうしろについて、階段を下りてくる。


それに反して当麻くんは、浮かない表情をしていた。


お兄ちゃんは今からバイトに行くのか、そのまま玄関に向かう。


「当麻くん。お兄ちゃんとなに話してたの?」


「ん……色々」


色々?