恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

耳元で、ちょっとかすれがちな声で囁かれる。


「さや……」


「ちょっと、こんな所でダメ」


「……オレをひとりにすんなよ」


えぇっ?


ひとりって、お母さんと楽しそうにしてたじゃない。


そう言いたいけど、当麻くんに抱きしめられているのと、甘い声に何も言えなくなってしまう。


だって……っ。


当麻くんは、うしろから私の髪を優しくかきあげ、うなじにキスしてきた。


「……っ」


「流星さん起こす前に、今日の分、めいっぱいキスしていー?」


「な、なに言ってるの~っ!? お母さん……に見られるってば」


首筋に当麻くんの甘いキスを受けてゾクゾクしながらも、バレたらどうしようって、気が気じゃない。