恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「隙あり~。さや、また細くなったんじゃね?」


「やだ……ちょっとぉ」


当麻くん、私の両手がふさがってるのをいいコトに、ウエストの服の隙間から手を軽く入れてきた。


そして、そのまま背中に手をまわし、キュッと引き寄せる。


「あ~、ヤバイ。暗いし、雰囲気いーし。このまま帰したくねーな。

最近親が毎日家に帰ってくっからな。なかなかさや呼ぶコトできねーし……」


毎日帰ってくるのが当然なんだけど、当麻くんのお家ではそれが異常事態なんだって。


いつもお父さんは海外出張だの、連絡なしの外泊だの、自由きまま。


お母さんも、海外に買い付けに行ったり、旅行だったりと自由にされているらしい。


今までは当麻くんが家でひとりっていうのが普通だったんだけど、最近は誰かが家にいるコトが多いらしく


落ち着かないって言ってた。