恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「てめーがついてながら、なんで……」


当麻くんが舌打ちするのを見て、月ちゃんが横から割って入る。


「それがねっ、助けてくれたのは鶴なんだよ~。

私たち駅に向かうのに、そこの道路沿いを歩いてたんだ。

そしたらバイクの男たちがついて来て……でも、鶴が車で通りかかって、声かけてくれたの」


バイク。当麻くんのバイク見て、とっさに思いついたのかな。


月ちゃんの想像力に、脱帽しちゃう。


「バイクの男ねぇ……」


当麻くん、怪しいって思ったかな。


冷たい視線でチラリと月ちゃんを見る。


ウソだとバレたら……それこそ、大変なコトになっちゃう。


ドキドキしながら、当麻くんの次の言葉を待っていた。


「あ、そこらにバイクでたむろってたんだ。で、数人の男に……声、かけられたんだよね? ねっ、さや~」


わっ! 話フられちゃった。