恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏

「これからは……夏休みの間、オレ以外と外出すんの禁止。わかったか?」


当麻くんが私の身体を、これでもかってぐらいギュウっとしてくる。


うわ、密着……。


「えぇっ、そんなのムリだよ。それに、ちょっと……鶴くんたちいるから、ね?」


慌てて当麻くんの身体を両手で押しのける。


すると当麻くんは顔を横にずらし、気の抜けた声を出した。


「……は? 鶴ぅ? わっ! マジかよ。一緒にいんの、女かと思ってた」


当麻くん、驚き過ぎ。しかもひどっ!


イルミネーションの明かりでは、光量不足でうす暗いのはわかるけど。


月ちゃんの隣に座ってる人を、まさか女の子だと思ってたとは。


「はは……。当麻くん、こんばんは~」


鶴くんも、まさかの女子発言に多少引きぎみ。