エンジンが切られ、シン……と静まり返る公園。


急いでバイクから降り、こっちへ走ってきたのは、


やっぱり当麻くんだった。


「さや、大丈夫か!?」


「う、うん」


なんて答えたら良いのかわからず、思わず月ちゃんを見てしまう。


けど、当麻くんはそんなことはお構いなしで、いきなり私をキツく抱きしめてきた。


袖をまくったジャージから出た肌が、ピタリと私の腕にあたる。


湿気を帯びて肌がベタついてるかと思えば、当麻くんの肌はサラサラ。


逆に私の方が汗ばんでるかも……。ハズかしいな。