「来た来た。現役ヤンキー様の登場~。

鶴とさやは、ウンウン頷いてればいいからね!」


「……はーい」


当麻くんにウソをつく罪悪感を感じるけど、月ちゃんを応援したい気持ちの方が勝ってるんだよね。ゴメンね、当麻くん。


月ちゃんの言うように、これで当麻くんと一緒に鶴くんのパーティに行ければなって、思っていた。


バイクをうならせ、当麻くんと思われる人が公園の中にバイクで乗り込んできた。


「おーいっ! 絹川当麻~! こっちこっち」


月ちゃんはその場で大きくジャンプして、両手を振った。


公道があるから、公園の中はバイクも通っていいんだけど……


カップルが多い中、私たちはかなりの注目を浴びていた。