3人で楽しく買い物を終え、また鶴くんちの車に乗るために駐車場へ。


行きは鶴くんが助手席で、私と月ちゃんが後部座席に座ってたんだけど


ここは気をきかせないとね。


「鶴くん! 私、車に酔いそうだから前に乗ってもいいかな」


「えっ、さやちゃん大丈夫?」


「うん。前ならヘーキ」


なんてね。ホントは酔わないけど、こう言うしかない。


月ちゃんは私が気をきかせたのが分かったみたいで、『えっ!!』って顔をしていた。


男の子に免疫のあるハズの月ちゃん。鶴くんタイプは初めてだから、どう接していいのかだんだんわからなくなるって言ってた。


今まではちょっとチャラめの人が好きだったんだよね。


フレンドリーに話していけば適当に応えてくれるし、近付きやすい。


けど、鶴くんの場合は……踏み込めば、それは鶴くんにとっては不快だったりして、まだイマイチ読めないみたい。