月ちゃんは、トイレから戻って来たら、すっかり元どおりになっていた。
鶴くんにも普通に話しかけるし、いつもの明るい月ちゃん。
そんな月ちゃんの反応を見て、鶴くんも普通に月ちゃんと会話していた。
良かった、仲悪くならなくて。
当麻くんへのプレゼントを手に提げた私。
よく考えると……鶴くんだって同じ日に誕生日だって言うし、鶴くんにも何か買って行こうかな。
鶴くんが自分の買い物をしている間、月ちゃんにコッソリ相談。
「ね、鶴くんもうすぐ誕生日だって言うし、何か二人でプレゼントしようか?」
「えー。いいよぉ……」
あれ。月ちゃんにしては、消極的な意見。
てっきり、『しよーっ!』って、軽いノリで言ってくるかと思った。
もしかして、さっきの鶴くんの言葉、気にしてる!?


