レジまですぐそこなのに、鶴くんはニコニコして私に小さく手を振ってくれる。


癒し系だな~。見てるだけでほっこりするよ。


……鶴くんの言う“好き”は、友達として、だよね。


さっきチラッと聞こえた鶴くんの言葉に、微妙に反応している私がいた。


この場に当麻くんがいたら、間違いなく……シめられるね。


今日の話、絶対できないや。


月ちゃんがいいって言っていたブレスレットを買うと予算オーバーだから、ネックレスだけを買うことにした。


当麻くんに早く付けて欲しいな。


スッゴク喜んでくれそう!! 喜ぶ顔を想像しただけで、私も嬉しくなってくる。


お返しは、甘~い、極上のキスかな。キスだけじゃすまないかな。


……あはは。どっちにしろ、ニヤけちゃう。


当麻くんへのプレゼントを店員さんに包んでもらいながら、そんなコトを思っていた。