「まーね。思うように変われたらいいんだけど、なかなか。

けど、嬉しいな。オレのこと、今のままでいいって言ってくれるなんて……」


そう言って鶴くんは、ハズかしそうに笑った。


「ムリに変える必要なんてないもんね。鶴くんは今のスタイルが一番合ってるのかも。

これ買うから、お店の人呼んでくるね!」


レジの方に向かおうとすると、背中越しに鶴くんの声が聞こえた。


「そんな風に言ってくれるから、オレさやちゃん好きなんだよな……」


「え?」


「ううん。ありがと、さやちゃんに感謝」


……なんだろ、ちょっとくすぐったい。