「オレだってさ、いつまでもプラプラやってらんねーの。

なぁ、卒業したら……一緒に住まねー?」


ドキッ!


えっ、当麻くん……なに言い出すの?


驚きすぎて、言葉が出てこない。


「ハハッ、イヤってか? だよな。こんなオレと住むとかって、きっと流星さんも許してくんねーかぁ」


ううん。そんな、お兄ちゃんがどうとかじゃなくて。


どういう反応をしたらいいかわからず、固まる私。


当麻くんは、私の顎を片手ですくう。


「毎日……さやを見つめてたい、こうやって、腕の中に入れて閉じこめてたい」


そう言って、当麻くんは片腕を私の背中にまわし、少しずつ顔を近付けてくる。


お腹がキューッと痛くなってきた。


なんだろう、この……もどかしい感じ。