当麻くんの胸を強めに押すけど、ビクともしない。


顔を背けようとしたら、うしろ頭にガッチリ手をあてられて、動けなくされた。


いつもより長くて深いキスに、頭がボーッとしてくる。


しばらくしてやっと唇を離した当麻くんは、私の目の前で嬉しそうに、クッと笑った。


「さや、オレとずっと……一緒にいたい?」


え……。そんな改めて聞かれても。


いたいに決まってるよ。


ずっと、いたい。


コクリとうなずくと、当麻くんに頭をなでられた。


「あのさ……。さやは、学校卒業したらどーする?」


「えっ……卒業?」


気持ちいいキスで、フワフワしていた私の頭は、


当麻くんの口から突然出たコトバで、いきなり現実に引きもどされた。


まだ2年だし、卒業って言われても……


ピンとこない。