「久しぶりね、恭介。

私を忘れるなんていい度胸してんじゃない」


そう言って俺のほっぺたをこれでもかっ!!ってぐらい抓った。


………あれ??
この感じ、この痛み…昔もどっかで……


「……えぇ!?

も、もしかして…チカの姉ちゃん!?」


「えぇ、そうよ。

よくもうちの可愛い妹を泣かした挙句、ダーリンまで殴ってくれたわね?

歯ぁ悔いしばれっっ!!」


………って本日2回目のそのセリフが言い終わる前に姉ちゃんのアッパーがきれいに俺の顎にヒットし、今度こそ冷たいコンクリートに俺は撃沈した。



………もう穴があったら入りたい…っていうより、もうこのまま静かに安らかに眠らせてくれ…―――――…永遠に…。