僕の上司は彼女です。


「あ、常磐専務。

先に始めてますよ?」


今、部屋に入ってきた常磐専務とやらに軽く緩く挨拶をする社長。


…の横で、おかしいぐらい狼狽する池内部長。


「謀ったな、遠野っ!!」

と、ぼやく池内部長を横目に、飄々ととぼけた風に社長は


「…さて、何のことでしょう…?」


さっきの池内部長も顔負けの底意地悪い笑みを浮かべていた。


「…おや?こちらは…池内くんじゃないかね」


ダンディーな常磐専務が社長の横に座りながら、池内部長に気づき話しかけた。


「ご、ご無沙汰しております!常磐専務っ!!」

土下座するかのように、畳にはいつくばって挨拶する池内部長。


その不思議な光景を俺は目をパチパチとしばたかせて見つめていた。