(えっと…たしかー…この辺りだったハズ…)


「…何用だ?そこの人魚。」


!ー…


「あなたが…魔術師の…」


ルカの目の前に現れたのは、1人の全身を黒い服でおおった、老婆。


「いかにも。私が、魔術師レーラだ。」


ルカが探していたのは、魔術師のレーラ。


ティラより少し離れた、陸上にいると言われていたが、姿を見たものは少ない。


「あのっ…お願いがあってきたんですけれどー…」


ルカがそう訪ねると、魔術師レーラは…
クスリと笑いー…

「珍しい人魚だな?…人間になりたいんだろう?」


「はいっ!…どうしても、なりたくてー…」


「…どうしてもか?」


「はいっ!!」


ルカの返事にレーラは


「…迷いはなさそうだな?」


と、同時に小さい小瓶をルカに差し出す。