授業は始まって、校舎全体が静かになる。

けど私は授業には出ず屋上でサボり。




…なんか家族と離れてから怠けてるな。







「はぁーあ」








本日二度目の溜め息。



特に思い悩んだりなんかしてないはずなんやけど。

何故か溜め息が出てしまう。








「悩み事?」


「うわ、びっくりした」


「ゆいちゃんはいつも多忙やなー」






そう笑いながら、悠介は私の隣に腰掛ける。

タバコを取り出し、白い息を吐いて。



再び溜め息を零しながら、私も一本タバコを貰い火を付けた。







「悠介もサボり?」


「んー、わかる?」


「当たり前やん」







悠介って本間によくわからん。



でも今はこの空気が心地良い。








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