「奈々佳ちゃん。
先生行ったからもう大丈夫だよ?」
ポチがゆっくりと私から腕を離す
「うん、」
涙でグショグショになった顔を手で拭っていると
「俺が拭いてあげる」
ポチは大きな手で私の涙を拭いた
「顔グショグショ(笑)」
「だって…ホントに嫌だったんだもん……」
先生は学校の職員だから会わないっていうのは無理……だけど今は会いたくなかった、
「先生、授業中のはずなのに一体何の用だったんだろう?」
ポチは私の髪をクルクルと指で回しながら
首を横に傾ける
「わかんないけど…きっと口封じにでも来たんだよ、
私が先生との関係をばらさないように」

