「先生、嫌がってます!止めてください!!」 ポチは私の頭を右手で押さえながら 耳元で “もうちょっと頑張って” ってボソッと囁いた 私は小さく頷き ギュッとポチの制服を握り 先生が早く立ち去ってくれることを祈った 暫くの間ポチと先生のにらみ合いが続いたけど 「……はぁ〜…わかった、邪魔して悪かったな」 先生は呆れたように言い ─バンッ 乱暴にドアを開けて保健室を出て行った