あっあれ?
風…吹いてるし、よく聞こえなかったのかな?
「先生ーっ!!
聞こえなかった?
私、赤ちゃんが出来たの!!!」
さっきより大きな声で言うと
先生は歩みを止めた。
振り向いた先生の眉間にはシワが寄ったまま。
「ねぇー!?聞こえたでしょ?」
きっと喜んでくれるよね?
私を抱き締めてくれるよね?
奥さんと別れて
借金とか関係なく結婚してくれるよね?
だけど
そんな期待とは裏腹に
先生は信じられない言葉を口にした
「……俺の子じゃねぇよ!!」
「……………へっ?」
私の笑顔は一瞬にして消え去った

