エレベーターを降りると 私の部屋の前に制服姿の男の子が座っているのが見えた よく目を凝らしながら近付くと 「奈々佳ちゃん!」 私の名前を呼び勢いよく立ち上がった 「………誰?」 私はあんたのこと知らないんだけど 「誰って…俺たち同じクラスなんだけど? 分からない?」 「うん…全く分からない」 「やっぱり! 男に興味ないって顔してるもんね、俺なんか知らないよね!」 「だったら何? 私疲れてるの用がないなら帰ってくれない?」