服の袖で唇を拭いながら 「犬の分際で私にキスするなんて百万年早いのよ!!」 口を押さえて痛さに悶絶しているポチに言い放った。 「わかったわかったから」 口から舌を出して顔をしかめてる ちょっとやり過ぎた? 「…………ベロ痛い?」 血が出ちゃったかな? 「はっ?」 「だから!ベロ痛い?」 「自分で噛んどきながら心配してんの?」 「べっ別に心配なんてしてない! キスしてきたあんたが悪い訳だし!!」 「……悪いと思うなら俺の話聞いて 奈々佳ちゃんが聞きたいこと全部話すから」