悪魔に恋した私。




「顔に書いてあるわよ♪」




慌てて頬を手で触ると




「可愛いわね。

彼があなたに夢中な理由がわかる気がする」




…………夢中?





「………アイツは私に夢中なんですか?

そう見えますか?」





「えぇ…夢中じゃない?

ゾッコンよ♪ゾッコン!!」




って手でハートマークを作っている。



ゾッコンって(笑)




「私はアイツの考えていることが全然わかんないんですけどね、」




ホントにわかんない…。



さっきのポチはまるで別人だったし




それはもう同一人物だとは思えない程に。





「まだ本当の自分をさらけ出していないからじゃない?
    ・・
あなたも彼もね」




「本当の自分?」




私はこれが本当なんだけど?





「いずれ私の言葉の意味に気が付くわよ

本音を言い合えた時に初めて相手を理解出来るの」