─ドキンッ ポチを見ただけで胸が高鳴った。 辛い思いをしてもう恋はしないって決めたばかりなのに… 私はポチのことを……? 嫌っ!認めたくない!! あり得ないでしょ!? だって犬だし!! 「んっ?……どうかした?」 私の気持ちも知らないでポチは欠伸をしながらぼーっとしている。 「……私…学校行く」 2人きりだとおかしくなる… 「えっ!?行くの? 今日は家でゆっくり休めば?」 「休まないよ。休んだら負けた気がするでしょ?」 「誰に?」 「先生に。」