ラブホテルの薄暗い部屋の中 「奈々佳ちゃーん」 さっきまでカラダを重ねていた男はベッドに寝そべりながら 私の名前を馴れ馴れしく呼ぶ 私は男を無視して 何も言わずに下着を付け 脱がされた服を床から拾い上げて着る ─ギシッ 「何で無視するのぉ〜?」 男がベッドから立ち上がって後ろから抱き着き 着替えの邪魔をする 「離して、」 男の腕を払い除け テーブルに置いてある3万円を掴み部屋を出た