ただ、あまり喋ったり関わらないだけだった。 だからと言って弱い者いじめするヤツは許せない。 「お前ら何やってんだよ」 僕が声を出来る限り低くして怒鳴った。 悪ガキどもはびくびく怯えている。 女に怯えている男って情けなっ、なんて思って思わず笑みがこぼれてくるけど必死にこらえて、 「4vs1なんて卑怯じゃんか!!それにコイツ手ェ出すな!!」 「「「「ごめんなさい!!」」」」 悪ガキどもは泣きながら逃げて行った。 「大丈夫か?」 「僕は平気。ありがとう」 樹が優しく微笑みながら言った。