「おっ、柚じゃん。近いねぇ〜。よろしくー」



「あ、あかねちゃん」





席に座ると、斜め後ろからあかねちゃんが声をかけてくれた。





…良かった。



あかねちゃんが近くにいた。





あかねちゃんに「よろしく」と言ったついでに、廊下側の一番後ろだと言った瀬川くんの席の方をチラリと見た。





すると、ななっぺと瀬川くんが楽しそうに話しているところが見えた。








…あれ?



なんだろう、この胸のモヤモヤみたいなもの…。





ななっぺと瀬川くんが話しているところなんて、今までもたくさん見てきたはずなのに。





瀬川くんは他の女子と話すことだって多々ある。





それでも……、どうしてななっぺと話している時だけ…?








何だか、胸がズキズキいってる。






嫌な予感……









――
―――――